15日に告示される統一地方選後半戦で、
滋賀では前半戦の県議選で
公認候補4人を当選させた嘉田由紀子知事を支援する
「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)は、
新幹線新駅問題を抱える栗東市など
3市議選については静観する見通し。
一方、大津市議選では2人を推薦し、
他の候補からは県議選での勢いを持ち込まれるのでは
と警戒感が広がっている。

栗東、彦根、近江八幡の3市議選では、
「対話の会」の公認、推薦候補はゼロ。
寺川庄蔵代表(63)は
「人柄や政策を確認する時間がとれなかった」と振り返る。

一方、大津市議選では現職と新人を推薦した。
「2人は昨年の知事選から嘉田を支援してきた実績があった。
ホームページで名前を紹介するなどできる限りの支援はしていきたい」
と話している。

推薦を受けた候補は「選挙カーでなじみのない街に行っても、
『嘉田』の名前は通用する」と知事人気による追い風を期待。
「『もったいない』の精神は市議会にも必要だ」とアピールする方針だ。

一方、「対話の会」の推薦候補の登場に対し、
保守系候補者は「県知事を支えるのに、どうして市議なのか」と批判する。
しかし、
「人気投票になって、訴える政策がしっかり吟味されなくなる恐れがある」
と危機感を抱く候補も出ている。

京都新聞電子版 Kyoto Shimbun 2007年4月15日(日)